こどものとも60周年なんでもニュース

「だるまちゃんおんど」が子どもたちの音頭になるまで  ~いまいずみ保育園、よつば保育園、はこのもり保育園、そのべ保育園の取り組みから

取材を終えて
「だるまちゃんおんど」が
子どもたちの音頭になるまで

だるまちゃん太鼓たたく加古里子さんの描きおろしの詩、「だるまちゃんーん♪」の掛声からはじまるちょっと古風なメロディラインの楽曲、そして狂言師の茂山逸平さんによる「だるまちゃんワールド」がふんだんに盛り込まれた振り付け……。「だるまちゃん」シリーズ誕生50周年に先駆けて、2016年3月にお披露目した「だるまちゃんおんど」。お披露目当初から、facebookやtwitterなどで「かわいい」「懐かしい」「踊ってみたい!」など嬉しい反響をいただく一方、「だるまちゃんおんど」の制作担当者はひとつの不安を抱えていました。

「このおんど、本当に子どもたちは楽しく踊ってくれるのだろうか?」

「だるまちゃんおんど」に「ようかい体操」のような今風さやキャッチーさはありません。それは「だるまちゃん」の物語の世界観をくずさないようにと考えぬいてのことではありましたが、ふと彼女は不安になったのです。そしてそれに拍車をかけたのが、社内の「だるまちゃんおんど」練習会でした。大の大人が昼休みに「だるまちゃんおんど」を練習する会なのですが、みんななかなか踊りを覚えられないのです。保育園や幼稚園で踊ってもらいたいと思って作ったけれど、先生方に「これは園児たちには難しいすぎる」と思われて、子どもたちに届かないかもしれない……。

でもそんな不安は、4つの園を取材することできれいさっぱりふっとぶことになりました。「子どもたちと一緒に楽しいことがしたい」「大事なのは(子どもたちの)気持ちが踊っていること」……。どの先生方からも語られる言葉に、「ああ、私たち出版社と子どもたちの間には先生方がいたじゃないか」と思ったからです。どの園でも、「だるまちゃんおんど」の振り付けは、子どもたちの身体の発達段階にあわせてアレンジがされていました。それは振り付けが技術的に難しいからではなく、子どもたちにより「だるまちゃんおんど」を楽しんでもらうための先生方の工夫であり、そういった工夫は先生方にとってごくごく日常のことのようでした。

子どもたちに「だるまちゃんおんど」を楽しんでもらう工夫は、振り付けのアレンジだけにとどまりません。「だるまちゃん」シリーズの絵本の読み聞かせはもちろん、「だるまちゃん神輿」をつくったり、お当番のグループ名を「だるまちゃん」の登場人物にしてみたりと、納涼祭で「だるまちゃんおんど」を踊るまでの過程を、どの園でも大切されていたこともとても印象的でした。

こうしたひとつひとつの積み重ねがあってこそ、出版社の手を離れた「だるまちゃんおんど」は子どもたちに届けられ、子どもたちひとりひとりの心に残る「だるまちゃんおんど」になっていくのだということを、取材を通じて先生方に改めて教えていただいたような気がしています。それは「だるまちゃんおんど」だけでなく、絵本や童話も同じことなのだと思います。私たち出版社が著者と一緒に全力で「子どもたちが楽しめる」本を作り続けること、保育現場の先生方が「子どもたちと楽しむ」ための工夫をして絵本を子どもたちに届けてくださる。「このふたつの連携をもっともっと強めていくためにできることは何か?」、取材を終えた今、そんなことを考えています。

「だるまちゃんおんど」
動画や楽曲のダウンロードはこちら

だるまちゃんロゴ案 決定

 

 

<了>

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